聖なる宝石「エル」が世界に現れた日、すべての死の影は消え去った。
すべての生物に平等な生命が与えられ、すべての生物に平等な死が与えられた。
人々はこの日を誕生の日と定め、この日は年に一度の祭典を行った。
ここから「共存の祝典」の日が大陸全土で最も大きな行事になったのだ。
賑やかな祭りの影で、エルの力に魅了された数人が、エルの力を一人占めしようと動いている。
今の人々は過去の過ちと惨劇を物語でしかしらない。
エルの魅力に負ける者も多くは無いが存在していた。
共存の祝典の日は、すべての生物が休息を取り、もっとも穏やかな生活を送ることができる。
多くの生物は生活を止め眠りに入るようになるのだが、これは自然のエネルギーをエルに分け与えるのだ。
初めて生まれるときは弱いエネルギーを摂取して成長していく。
そして共存の祝典の日、エルに自分たちのエネルギーを分け与える。
全ての生命がエルから力を貰うことなく、エルに還元を行うため、エルの力ももっとも安定して発生されるときだ。
祝典が終わり、多くの人々が平穏な眠りについているとき。
野心を抱いた者たちはエルの力を奪おうと、静かに動いていた。
この野心家の中にはマスターも存在していた。
第5のマスター、太陽の力を管理するものだ。
彼はエルの巫女を人知れず愛していた。
エルの巫女は代々受け継がれる宿命の下、全ての行動を束縛される。
そんな彼女を伝統や義務から解放し、自由の下に救い出してあげたかったのだ。
その事実を知った数人の人間が、彼にアプローチをして、今回の計画を謀議するようになったのだ。
野心家はエルが管理されている塔に軍隊を率いて潜入し、エルを運び出そうとした。
しかし、これを察知し、エルの奪取を阻止しようとする7人のマスターとの壮絶な死闘が始まる。
時を同じくして太陽のマスターとエルの巫女が姿を消してしまった。
野心家の軍隊は、野蛮で狂暴な性格の持ち主が多く、エルを削って粉々にしてでも運び出そうとした。
エルの巫女が居ない今、エルに不穏な動きがあった所で、誰もなすすべが無く。
7人のマスターと守備隊は必死に野心家の軍隊を防ごうとしたが、力敵わずエルが叩き割られてしまう。
その瞬間。エルの内側から光の筋が散った。
巨大なエルは既にそこには無く、壮絶な光と音が周囲を支配していた。